昨日某ベンチャー企業の若者がふたり、来社しました。話が脱線して昔のデザイン手法や活版印刷などの方向にいってしまって、ずいぶん長い時間、語ってしまいました。錆び付いた昔日の詰まらない話に付き合わせてしまって、反省しきりです。優しい若者たちで良かったねと、後で妻に諭されました。その時話に出たのが、経堂の老舗「遠藤書店」で購入した谷崎潤一郎の『鍵』。昭和31年の初版本、棟方志功の挿絵の函入りの単行本で、千円でした。相場がどの位か知りませんが、私に取っては超廉価です。字間の広さや、書体が美しい。活版のかすれ具合もいい味です。こんな本がさり気なく棚に置いてある書店、良いです。